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総資産回転率(ROA)
総資産回転率とは、売上高を総資産で割った数値であり、会社が保有している資産(現金、売掛金、在庫、設備、土地など)をいかに効率よく活用して売上を上げているかを示す指標です。
例えば「1.0回転」とは、投じた資産と同額の売上を1年間で上げたことを意味します。
なぜ「回転」が重要なのか?
経営において収益性を測る最上位指標である総資産経常利益率(ROA)は、実は「利益率」とこの「回転率」を掛け合わせることで成り立っています。
利益率を上げることが難しいデフレ環境下では、この「回転率」を高めることこそが、会社の稼ぐ力を底上げするカギとなります。中小企業にとって、資産を眠らせず「回転」させて稼ぐことは、生き残りのための鉄則です。
業種別の「理想の回転数」を知る
理想的なバランスは業種によって大きく異なります。自社の立ち位置を把握するための目安は以下の通りです。
サービス業(IT・人材派遣など):5.0回転以上。設備がほぼ不要なため、極めて高い回転が求められます。
小売・外食業:3.0〜3.3回転以上。現金商売が基本で資産が小さいため、高回転で稼ぐのが理想です。
卸売業:2.5回転以上。利幅が薄いため、効率よく回さないと利益が残りません。
製造業・建設業:2.0回転以上。工場や機械などの設備が必要な分、回転数は抑えられますが、2.0回は確保したいところです。
装置産業(不動産賃貸・病院・ホテル):1.0回転前後。多額の固定資産を抱えるため回転は遅くなりますが、その分高い利益率で補う構造です。


