総資産回転率(ROA)とは 経営者が知っておくべき定義と活用法

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総資産回転率(ROA)

総資産回転率とは、売上高を総資産で割った数値であり、会社が保有している資産(現金、売掛金、在庫、設備、土地など)をいかに効率よく活用して売上を上げているかを示す指標です。

例えば「1.0回転」とは、投じた資産と同額の売上を1年間で上げたことを意味します。

なぜ「回転」が重要なのか?

経営において収益性を測る最上位指標である総資産経常利益率(ROA)は、実は「利益率」とこの「回転率」を掛け合わせることで成り立っています。

利益率を上げることが難しいデフレ環境下では、この「回転率」を高めることこそが、会社の稼ぐ力を底上げするカギとなります。中小企業にとって、資産を眠らせず「回転」させて稼ぐことは、生き残りのための鉄則です。

業種別の「理想の回転数」を知る

理想的なバランスは業種によって大きく異なります。自社の立ち位置を把握するための目安は以下の通りです。

サービス業(IT・人材派遣など):5.0回転以上。設備がほぼ不要なため、極めて高い回転が求められます。

小売・外食業:3.0〜3.3回転以上。現金商売が基本で資産が小さいため、高回転で稼ぐのが理想です。

卸売業:2.5回転以上。利幅が薄いため、効率よく回さないと利益が残りません。

製造業・建設業:2.0回転以上。工場や機械などの設備が必要な分、回転数は抑えられますが、2.0回は確保したいところです。

装置産業(不動産賃貸・病院・ホテル):1.0回転前後。多額の固定資産を抱えるため回転は遅くなりますが、その分高い利益率で補う構造です。


この記事の引用元:『社長の決算書の見方・読み方・磨き方』(ICOコンサルティング社長 古山喜章著)

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著者 古山喜章氏について:オーナー社長の困りごとを解決する助っ人として活躍する実力コンサルタント。
 大学卒業後、兵庫県の中堅食品メーカーに入社。主に管理部門のキーマンとして活躍、さまざまな経営改革や制度導入にたずさわる。
 2005年、儲けの構造を知り尽くした、わが国屈指の名経営コンサルタント井上和弘氏が率いる、株式会社アイ・シー・オー コンサルティングに参画。師匠の井上和弘氏からじかに井上式財務を学び、会社に残るおカネを最大化し体質を強化する財務改善、決算対策、銀行交渉、事業承継、相続問題などで抜群の実績を上げる。
 氏の現場のウラのウラを知り抜いた財務ノウハウと、社長と同じ目線に立った懇切丁寧な指導に、経営者から高い評価を得ている。

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この記事を書いた人

日本経営合理化協会 出版局です。「ビジネスを成功に導く」をコンセプトに経営用語と、その活用法を解説します。

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